こんにちは、kakureです!
海水魚を飼育するにあたり、立ち上げ初期にどんな魚を入れていいのか迷いますよね。
魚なんて何入れても大丈夫じゃないの?
と思われるかもしれませんが、
魚達にはそれぞれ魚種によって特徴がありますので導入の順番や
導入する種類を間違えてしまったりすると最悪、殺し合いになってしまいます。
淡水魚と違い、縄張り意識や群れになり難いので注意して導入していきましょう。

海水魚飼育における初心者におすすめ生体6選
6位:ロイヤルグラマ
5位:フタイロカエルウオ
4位:カクレクマノミ
3位:ハタタテハゼ
2位:ミズタマハゼ
1位:デバスズメ
ベテランさんからすると一度は飼ったことがある種類で物足りなさが出てしまうかもしれませんが
初心者さんからすると上記を1位から順に入れていくことでケンカなく、グラデーションに富んだ
美しい水景が表現できます。
ロイヤルグラマまで導入できればお気に入りのヤッコに挑戦してもいい頃でしょう。
水槽を立ち上げたら最終系を意識しよう
海水魚の飼育を始めるぞ!と意気揚々と水槽をセットしたはいいが、
購入した魚たちがケンカを始めてしまったり、
そもそも飼育方法が間違っていてすぐに死なせてしまったりします。
水槽の立ち上げ方からそうですが、最終的な水景をイメージしながら過程を楽しみましょう。
- 導入する魚を決める
- 珊瑚を決める
- 設備を揃える
例えば
◎イエローヘッドジョーフィシュが飼いたいのに、白点病になり易いチョウチョウウオを
飼ってしまった。
◎お気に入りの小型ヤッコが飼えたからカエルアンコウも入れてみよう。
◎スズメダイって綺麗だし小さくて可愛いから色んな種類を入れてみよう。
その時その時に無計画で買いたいものを飼っていると結局悲しい結末を迎えることになるので
しっかりと最終形をイメージして導入していきましょう。
ケンカ用心、泳ぐエリアと体の形を意識しよう
海水魚は泳ぐエリアと体の形で意識し合うことが多いです。
同じテリトリーに近縁種がいるのをとても嫌います。
泳ぐエリア
- ライブロック内を住処にしあまり泳がない
- 中層を泳ぐテリトリー
- 底砂付近をテリトリー
体の形
- 体が細く長い、早く泳げる、隙間に入りやすい
- 体が丸く、小回りが利く、体格勝負に勝ちやすい
- そもそも泳ぐ体構造ではない
主に上記の6種類が被れば被るほどケンカになり易いです。
もちろん魚種や個体によっても違いがありますので目安になります。
近縁種は同水槽内に1種1匹!
泳ぐエリアってどういうこと?
魚たちは普段どのように水槽内で生活しているのでしょうか。
①ライブロックを住処にしている
ライブロックや飾りサンゴ、陶器のレイアウト内を主にテリトリーにして
近づく生体には威嚇を行います。
フタイロカエルウオやヤエヤマギンポ、ブレニーやギンポ、
ロイヤルグラマやブラックキャップバスレットなどバスレットの仲間。
基本的に自身のテリトリーを侵されなければ攻撃的ではない。
威嚇相手を殺すまで攻撃はしないです。
②中層を泳ぐテリトリー
どんな魚も泳ぎます。当たり前ですね。
その中で隠れているより、泳いでいることが多い魚たち。
一番魚種が多いので、近縁種が一番ケンカになり易いです。
ヤッコ
チョウチョウウオ
ベラ類
遊泳ハゼ
スズメダイ
などほとんどの魚が遊泳性が高いといっても過言ではありません。
海は広大で餌も豊富ですから一か所に留まり続けるより、
遊泳して餌の豊富で安全な場所を探したほうがいいですから種類が
豊富なのも当たり前ですね。
主に気をつけることは同種と体の形です。
遊泳性のベラや遊泳ハゼなどはケンカになり易く、
サイズの同じヤッコやチョウも威嚇し合うことがあります。
何度も言いますが
同種は1水槽に1匹で飼育したほうがいいです。
③底砂付近をテリトリー
ミズタマハゼやジョーフィッシュなどは小さな小競り合いを起こします。
巣穴が崩れたり、レイアウトを崩したりと様々な問題を引き起こします。
最初のうちは底砂付近は1匹にしましょう。
6選の魚たちが選ばれた理由
さて最初のテーマに戻りますが、なぜこの6種を選んだのか。
初心者のうちは目に入る魚すべて飼育したくなり、ショップに出かけるたびに
購入してしまうでしょう。
誰しもが通る道ですので上記6選を絶対購入しろということではないですが、
価格、入手難易度、飼育難易度から考えて1種類のみの専用水槽から始めないなら
かなり安全に導入できる組み合わせを選定しています。
1位:デバスズメ

何故数いるスズメダイの中でデバスズメが最初に導入すべきなのか。
①価格が安価
②海水魚の中で最も入手し易い
③性格がスズメダイの中で温和
④強い魚がいれば群れる
⑤どんなレイアウトやコンセプトの水槽に進んでも水景の邪魔にならない
綺麗で、温和で、問題を起こさないということ!
スターティングフィシュにも最適。
飼い込む色合いは出にくいですが、問題が最も少ない。
立ち上げ初期に迷ったらデバスズメ1択でしょう。
2位:ミズタマハゼ
スタンダードな飼育から入るアクアリストで底砂を引かない人はまずいないのでは?
実はベアタンクの方が飼育難易度はかなり下がるのですが一番最初の飼育で砂を敷かない人は
まずいないでしょう。
大きな利点は
底砂を常に攪拌してくれて、病気の温床になり難い。
底砂にコケが生えるのを防いでくれる。
温和でケンカにならない。
丈夫で病気はほぼ皆無
餌もなんでも食べる
ハゼ類、ベラ類の飼育はフタ必須です。
必ずフタをしてください。一番の死因は飛び出しです。
3位:ハタタテハゼ

ミズタマハゼとケンカにならないのか心配になりますが、
遊泳ハゼと底性ハゼはケンカしません。
美しく丈夫で病気にならない。
攻撃的な性格ではないがしっかり泳いで姿を魅せてくれる。
餌もなんでもよく食べてくれる。
4位:カクレクマノミ

最も有名な海水魚ではないでしょうか。
ファイティングニモで大ブレイクし一躍アクアリウム業界の地位を押し上げて
くれた立役者。
映画にも劣らず、性格は温和、餌もよく食べて丈夫。
実はスズメダイの仲間!
なんといってもイソギンチャクの中で戯れる姿は絶景でしょう。
5位:フタイロカエルウオ
可愛い、コケ対策、丈夫、餌もよく食べる。
立ち上げから2~3か月後にくる、コケのピークにも対応してくれて
温和で丈夫。
6位:ロイヤルグラマ
立ち上げから3ヶ月ほど経過してから導入したほうがいいです。
基本的に丈夫で白点にはかかります。
6選の中で一番最後にしたのは一番テリトリー意識が強く、
気も強いからです。
初心者から一歩出たい方は導入するといいでしょう。
良質な水質、ストレスが少ないほど色味は綺麗に維持できます。
初心者脱出、7位
上記の6選まで導入できたら初心者脱出まであと一歩です。
今回の記事を1位から6位まで順番に導入していけば水槽の立ち上がりも、
コケやろ過も落ち着いて3か月くらいが経過した頃ではないでしょうか?
みんなケンカもなく、水槽も綺麗で落ち着いてきたな。
そうですね、刺激が欲しくなってきたところですね!
よく立ち上がりからここまで片っ端から魚を導入したい気持ちを抑えて
ゆっくりと楽しめましたね。
ここまできたらお気に入りの一匹を導入しましょう!
シマヤッコ、スミレヤッコ、ニシキヤッコを飼い込もう。
美しさ、難易度、懐き具合からもマリンアクアリストなら絶対に入れたい魚種ですね。
飼い込む程に美しさが増し、手から餌を食べてくれて、5年から10年と長く飼育できます。
6位までしっかり飼えていればろ過も問題なく、冷凍餌も耐えられるでしょう。
冷凍ブラインやホワイトシュリンプやイカのすり身など様々なエサで餌付けにチャレンジしましょう!
7位まで導入できればデバスズメが群れを作り、カクレクマノミ、ロイヤルグラマ、ハタタテハゼ、フタイロカエルウオがゆったり泳ぎ、底砂をミズタマハゼがせっせと掃除している中に、お気に入りのオヤッコがゆったりと泳ぐあなただけの水槽が出来上がるでしょう。
マリンアクアリウムぜひ楽しんでください!
餌付けに関しては別記事を紹介しておきます。

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